SF-875用 定電流 励磁電源 (改定版)
 付 SF-875の低域ブースト回路

放熱穴を上下左右に開けた

SW電源基板を使用

定電流回路は蓋側に取り付けた。 SW電源基板上の大きい電解コンは温度上昇が大きいので放熱が必要。

パワー・トランジスタはケースに直接取り付けた

2SC3421にはヒートシンクが必要

負荷用ダミー抵抗(PC用\100ヒートシンクに取付)

SF-875 ローブースト用テスト回路



今回は軽量化のため36Vのスイッチング・レギュレータ(COSEL LCA50S-36)を使用したが、普通の定電圧電源回路でもよい。
(070325現在、秋月で36V 4.2A のスイッチング・レギュレータ基板が\2,700 で売られている。容量が4.2Aあるので、左右2台分の電源を1枚でまかなえる。ただし、定電流回路は2つ必要。)
スイッチング・レギュレータ基板の長さが195 mmあるので、適当な箱が殆んどない。その中で最も安い箱にしたために放熱に苦労した。ファンを付けるか、もっと大きい箱にして、C5200 に専用の大型ヒートシンクを付けるべきである。
電源電圧が36Vの場合、SF-875が冷えているときには最大1.3A程度まで流せるが、SF-875が温まってくるとDCRが増えるので最大0.9Aまでしか流せなくなる。
このことは、励磁電源に定電圧電源を使った場合、時間とともに励磁電流が減りギャップの磁束密度が下がっていき、音質も変化することを意味する。
SF-875の温度は、室温20゚Cのとき1Aの励磁電流を6時間流し続けると、後部ボルト穴内では約50゚Cになる。
もっと電流を流したい場合は、電源電圧を40V位まで上げる必要がある。電源電圧を上げると2SC5200の電力消費が増えるので、上げるのは必要最小限にする。 しかし、070211/12の神田オフ会では、励磁電流1Aよりも0.7〜0.5Aの方が音が良いという意見が多かったので、最大電流を増やす必要はないと思われる。
注意すべきは、2SC3421の電力消費が意外に大きいことで、ヒートシンクを付ける必要がある。今回使ったヒートシンクでは、室温20゚Cのとき、ヒートシンクの表面温度は、最大60゚Cになる。(2SC1815 では容量不足で発煙する。)
回路図の括弧内に各パーツの最大消費電力を示す。

SF-875の低域ブースト

SF-875は、速度型スピーカなので、低域をブーストする必要がある。以前、石塚式パイプ・ロード・スピーカを試した時に作った低域ブースト回路をそのまま使用した。SF-875用には、多少定数を変更する必要があろう。(SF-875のF特を調べてから変える予定。)



回路定数と特性 :振幅,:位相) (NE5534がSIMetrix Intro 5.3のライブラリにないのでTL072で代用)